SUPERSTAR

my idol is shooting star.

映画『ピンクとグレー』を観てきた。

※以下ネタバレ含みます。ご了承を。※

 

昨年から公開が待ち遠しくて仕方なかった映画『ピンクとグレー』を観てきました。

 

個人的な感想は

ちょーーーーー最高だったんですけど!!!!!!!!!!

 

主演の中島裕翔さんがとにかく美しくてかっこよくて…

脇を固める菅田将暉さん、夏帆さん、岸井ゆきのさん、そして柳楽優弥さんの演技が素晴らしい…

“62分後の衝撃”に関しては原作を読んでいたので想像はつきましたが、内容分かってるはずなのに映像で観ると最初は混乱しました。

というかここまででまだ62分しか経ってないの?ここからあと半分残ってんの?というくらい前半部分が濃くて、その瞬間を迎えた時にびっくりしました(笑)

 

レビュー読むと後半が尻窄み、失速といった感想が多いのですが、個人的にはそんな感じはしなかったんだよなぁ

というか、

酒!!!タバコ!!!クラブ!!!セックス!!!バイオレンス!!!フォーーーーーー!!!!!!!!

と心の中で騒ぎまくってたので、後半はそれどころじゃなかったってのが正直な話(笑)

こういう人間のどうしようもないクズな部分が描かれている作品がとにかく大好きなので…(ただの悪趣味)

 

個人的にちょっと残念だったのは「渋谷」という街に焦点を当てていなかった点ですかね。

原作では「渋谷」という街である意味が非常にキーポイントなのですが、映画ではその部分を敢えて割愛していたように思います。

限られた尺の中で取捨選択は必然ですが、原作読んでないと何故「渋谷」である必要があるのか分からないかも。

 

また、原作では過去と現在の時系列を超えて構成されているのに対し、映画では時系列がきちんと整理されていて。

観る側としては分かりやすかったけど、その構成にしたことによりカットせざるを得なかった原作の面白さもあるなぁと感じました。

映画では後半部分に作品全体の主題を置こうとしているので、前半部分は原作よりだいぶはしょっていて。

結局それがラストシーンにしっくりこない感につながっているような気がします。

ただ映画を観たことにより「原作読んでみたい!」と思う人が沢山いるのはすごく理解できるので、ぜひ原作読んでください!!(ステマかよ)

 

私自身、初見で全てを観られたわけではないし、終演後に買った映画パンフレットを通してそういうことだったのかと気づいたところも多々あるので、来週2回目観てこようと思っています。

そしたら皆さんがおっしゃる後半の失速感も感じられるかも。

 

人間の愚かさ、頽廃的な部分、先の見えない現実、そういった感覚が好きな人にはドンピシャにハマるので、私のように悪趣味な方はぜひご覧ください(笑)

 

 

(6通の手紙の意味ってそういうことだったのね…と今更知るダメなヲタク)

 

 

 

原作感想はこちら↓

 

mina58ss.hatenablog.com

 

 

2015年参戦履歴をまとめた。

よくよく考えてみたら、先週の怒涛のドーム4日間にて、今年の現場納めでした。

ということで、今年も参戦履歴を振り返ってみようと思います。

 

※先週のブログはこちら

mina58ss.hatenablog.com

 

 

 

ちなみに2013-2014年はこんな感じ↓

   f:id:mina58ss:20151226203252p:plain

 

そして、2014-2015がこちら↓

  

       f:id:mina58ss:20151226204421p:plain

 

うん、

今年、現場行きすぎですね。

社会人になったし、土日くらいしか時間取れないし、自覚としては去年よりセーブしているつもりだったのですが、

むしろ悪化している。無自覚は病気。

 

去年との比較をしてみると。

 

①参戦日数、公演数

2014年が20日程、20公演だったのに対し、

2015年は25日程、29公演でした。

行ける日程が限られたことにより、1日複数公演せざるを得ない状況になったことが理由ですね。

 

 

②参戦グループ

2014年は関ジャニ∞さん10周年かつジャニーズWESTさんデビューイヤーだったので、

とにかくこの2グループにかける時間が多い1年でした。

ジャニーズWESTのリリイベや舞台ラッシュ等、小さい箱に行く機会が多くて新鮮だった記憶が。

 

それに対して2015年はとにかく何でもかんでも足を運びすぎ(笑) 少しでも気になったらチケット探しすぎ(笑)

そしてまさかのYJ再燃するっていうねw

あんだけNEWSさんちょー最高!!!って言っていたのに、結局関ジャニ∞さんやっぱり最高!!!とか言ってるから本当にアレですね…

ただ今年はNEWSさん関連でお知り合いになれた方々がたくさんいるので、そういった点で新たな出会いを作ってくれたNEWSさんには感謝だなぁと思っています。

mina58ss.hatenablog.com

 

 

③Jr.について

特に4月以降は東京も関西もJr.の公演には足を運んでいました。

いろいろあって、主に関西がすごく震撼して。

この後どうすんの…?とざわついていたところに夏〜秋の松竹座、クリパ。

そして来年の映画と春松竹も既に決定している。

本当に本当におめでとう。

関ジュどうなるの…?とか言ってごめんなさい。

今の関ジュ、すごくいい意味で個々がバチバチしていてめっちゃ面白くなってきた。

春松竹も頑張ってチケット手に入れます。

 

東ジュもバカレア組にグループ名がついて、すのすとで括られたり。

キンプリができて、結局キングとプリンスに分かれて。

知らない間にHiHi JETとかClassmate Jとか新しいグループも誕生していて。

現状としてついていけていない部分もあるけど、なんか面白いね。

次、デビューするのは誰なんだろうね。

 

 

ジャニーズWESTさんについて

先週の元気が出るLIVEが本当に本当に楽しすぎて、関ジャニ∞さんやっぱりやめられないな〜〜〜って思ったので、

併せて最後にジャニーズWESTさんにも触れておきますね。

 

自担こと藤井流星さんに関しては、連ドラ2本出演は心から嬉しかったです。

先輩のバーターではありますが、月9ではストーカー彼氏役、サムライせんせいではヤンキー弟役とまたもや個性的な役で。

しかも月9よりサムライせんせいの方が出演シーンもセリフの数もずっとずっと増えていて、本当に本当に嬉しかったです。

各媒体で本人が言っているように、来年は舞台や映画、そしてもちろんドラマにも出演して、どんどん演技の機会を多くなっていけばいいなと思っています。

 

更に、

桐山照史さん、朝ドラ出演おめでとうございます!!!!!

自担云々じゃなくて、これは素直に嬉しい。

高視聴率キープの作品の中で、「加野屋の榮三郎ちゃん」のイメージがしっかりとついている程、出演シーン・セリフが多くて。

最初は正直ちょい役なのかと思っていたのですが(本当にごめんなさい)、こんなにメインキャストの1人として溶け込んでいる姿を見て、胸がいっぱいです。

後半3か月のストーリーもすごく楽しみ。

 

他にもいろんな番組に出させていただいたり、雑誌等にも載ったり、環境には恵まれているとは思うのですが、

なんかこう、インパクトにイマイチ欠けるデビュー2年目だったかな〜

と感じています。

去年のデビューイヤーが圧倒的すぎたって話もありますが…

誰かが、どこかのタイミングで大ブレイクするきっかけを掴むまでは、辛抱が続くのかな〜って思います。

今すぐ爆発的に売れてほしいとはちっとも言いませんが、こうもっと何か売れそうな“予感”があればいいなと。

すごく難しいことなんだけど、ヲタクは欲張りだからいかんね。

 

 

ってな感じで、今年もめいいっぱい楽しくヲタクやり切りました。楽しかった〜〜〜!!!!!

来年も素敵な1年になることを祈って。

錦戸担が錦戸担やってきてよかったと実感した“関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!”

お久しぶりです。

さてさて今年も東京ドームに骨を埋める季節がやってきました。

 

そう、

関ジャニ∞さんのLIVEの季節です!!!

 

今年はご縁がございまして、東京公演4日間フル参戦してきました。

各方面に感謝感謝m(_ _)m

 

https://www.instagram.com/p/_YzFh6vRrB/

初日行ってきます!!! #kanjani8 #kj8 #genki #live #tokyodome

 

https://www.instagram.com/p/_bSxjkPRoi/

2日目行ってきます!!! #kanjani8 #kj8 #genki #live #tokyodome

 

https://www.instagram.com/p/_d2B7CvRs_/

3日目行ってきます!!! #kanjani8 #kj8 #genki #live #tokyodome

 

https://www.instagram.com/p/_gR-Z2vRpO/

個人的ドーム納め!最終日行ってきます!!! #kanjani8 #kj8 #genki #live #tokyodome

 

 

今回は、

初日→アリーナ

2日目、3日目→1階スタンド

4日目→2階スタンド

と非常に席のバランスも良くて、近さも全体感もすごく楽しめました。

 

 

LIVEの感想は以下の通り。

 

 

 

 

 

 

 

と、と、と、とにかく、

錦子ちゃん鬼かわいすぎなんですけど!?????

バンダナつけて「うさ耳だぴょん♪」って。

はぁ!??かわいすぎなんですけど!?????

 

周りに錦戸担じゃなくて 錦子推しが本当にいないので、

私はここで錦子ちゃんが一番かわいいことを強く主張します。

 

 

あと、それから

バババババナナジュース最高すぎるな!???

横山さんのトランペットに、錦戸さんのサックス…

スカアレンジに仕上げてきて、向かい合って吹いたり背中合わせで吹いたり…

歌詞のセンスといい、演出へのこだわりといい、

すっごく錦戸さん色が出ているなと思いました。

ちなみにバナナジュースに関してはこれ↓

 

 

 

今回のツアーパンフから始まり、

錦子ちゃんにラブスーパーマン、夏の恋人にバナナジュース

そして侍唄と元気が出るSONG

音楽へのこだわり、歌詞へのこだわり、魅せ方へのこだわり

錦戸さんの天性的センスがいろんな部分に表現されていて、

見れば見るほど、聴けば聴くほど、

今回のLIVEを経て錦戸さん最高だな、素敵だな、そのセンスがやっぱり好きだなって、何度も何度も感じました。

長いこと錦戸担やってきて、辛いことも胸が苦しくなることもあったけど、

おかげさまで週刊誌のあれこれにはだいぶ耐性ついたけれど(笑)、

錦戸さんが選んだ結果として、今回のパフォーマンスがあるならば、今の錦戸さんがあるならば、

私は錦戸担を続けてきてよかったって心から思います。

それくらいこの“関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!”は、錦戸担にはたまらないLIVEになっています!!

 

 

最後に一言。

 

 

約10年ぶりにV6兄さんを拝んできた。

本日11/1は

V6兄さんのデビュー20周年記念日!!おめでとうございます!!!

今日の公演は昼間からすっごいことになっていて、

代々木の聖地で兄さん方がついに神と化したんだなぁ…と、その様子をTLで拝見していました。

実際の公演レポもなんだかすごいことになっていて、

改めて20周年の重みと偉大さを、これまたTL越しに感じている次第です。

 

 

かく言う私も、代々木初日に行って参りました。

お恥ずかしながら

約10年ぶりの参戦でございます。

FCは自分名義でかれこれ15年以上ずっと続けていたんですけど、チケットは家族・知人にそのまま譲っていまして…

ただ今回は、やはりアニバーサリーイヤーということで、

久しぶりに参戦したい!というわがまま言わせていただきまして、足を運ぶことができました。

https://instagram.com/p/9apXVlvRkC/

Vコン行ってきます!!! #V6 #concert #live #yoyogi

 

 

久しぶりに代々木の聖地にて兄さん方のパフォーマンスを拝見し、

20周年という時間と経験の積み方が、すごく良い意味で反映されていたコンサートだったように感じました。

ベタにアイドルな部分と、良い意味で大人の魅力が表現された部分と、そのバランスが絶妙でした。

 

照明厨として特に印象的だったのは、

陰影のつけ方、陰影の生かし方。

ここ最近、とにかく視覚にギラギラ訴えかけてくる照明ばかり観ていて、自分自身もそういうのを好んではいるのですが、

久しぶりに「黒の世界」をあえて作り上げるための照明の使い方を拝見して、

照明ってこういう生かし方もあるよなぁとか、いやむしろ本来こうやって使うものだよなぁとか、

影から生まれる美しさ、スタイリッシュさのようなものを感じて、それがすごく心に残りました。

 

他にも健ちゃんかわいい(頭抱)とか、剛健ラップ(頭抱)とか、ただただ普通のヲタクとして萌え悶え死んだ部分ももちろんありつつ、

全体的な「温かさ」というキーワードをこの20年間ずっと築き続けている兄さん方とファンの皆様の素晴らしい関係性に感動していました。

兄さん方、ファンの皆様、

20周年、本当におめでとうございます!!!

 

 

 

さて、こっからは自己分析の話。

今回のVコンを通じて、ここ最近の自分はいかに関西という、とてつもなく味の濃い高カロリーなものばっか摂取しているのかという事実を突きつけられました(笑)

例えるなら、ラーメンカツ丼カレー餃子焼き肉ばっか食べて、その食生活が当たり前だと思っていたけれど、

久しぶりに素材本来の味を生かした、適度な味付けの上質なおばんざいを食して、

あぁ本来これが普通の食事だよな、とやっと気付いた感じ。(分かりにくい)

 

その時々によって自分の趣向は変わるものだし、何が正しくて何が間違っているって話では全くないのだけれど、

今自分が一番好んでいるものは、一般的にはオーソドックスでスタンダードなものではないんだな、ということをどこかで自覚しておくべきなんだろうなって。

ラーメンカツ丼カレー餃子焼き肉ばっか食べる生活が好きで楽しくて仕方がないってことを、頭の片隅に入れておかなきゃなって思いました。

それでも私は関西の方々は大好きだし、今後も続けていくつもりですが。

 

…強いていうなら、自分でコントロールできる程度にカロリー摂取しましょうってことですかね(笑) 戒めです(笑)

 

 

あ、今日のV6兄さんの代々木オーラスは12/6にWOWOWで放送されるので、皆様ぜひ便乗してご覧いただければと。

V6 LIVE TOUR 2015 -SINCE 1995~FOREVER- http://www.wowow.co.jp/music/v6/

 

V6さんの20年分のMVを観て気付いたこと。

今週発売されたV6さんの20周年記念ベストアルバム

『SUPER Very best』

をわが家でも購入しました。

 

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というのもわが家のジャニヲタの起源はV6さんでして、母が森田剛さんのファンなのであります。

(でも何故かFCは私名義で入ってる…笑)

 

画像の1番後ろにあるレコードサイズの大きいやつに収録されているMV集を一気に観ました。

計270分ですよ!!!!!

いやー全部観終わった時の達成感といったら(笑)

 

お恥ずかしながらすごーーーく久しぶりにV6さん漬けの日々を送っていまして。

昨今のあれこれも含めて考えるといろいろ気付くことが多かったです。

とっても面白かった。

 

 

①映像クオリティの進化

時代の変化に伴って映像のクオリティがどんどん進化していることが顕著で。

『出せない手紙』(2011年8月発売)を機に一気に画質が良くなってる。

21世紀ってすげぇなと(笑)

こんだけ一気に観たから分かる変化ですし、これだけの映像資料を提供してくれること自体がありがたいですよね。

 

 

②エース・森田剛の存在

昔観ていた時はそんな意識なかったのですが。

ここ数年のセンター(0番・エース)問題にあまりにも翻弄されているが故に、いつの間にかそういう視点でMVを観ていて。

すると、

V6のエースって森田剛さんなんだな

と今更ながらに気付いたのです。

いや、よくよく考えれば自明のことなのかもしれませんが、個人的にはすごく驚きで。

そう思うようになると、

メンバーカラーの赤が当然のように感じられて。

ちょっと斜に構えてる雰囲気とか悪ガキ感とかいい意味でキレイすぎない感じとか、

渋谷すばるさんと同系統の赤の人だなと。

改めて考えるとすごく大きな発見でした。

 

 

③20年間変わらぬ若さの三宅健

あのー…なんていうか、

三宅健さん若くないっすか!??特に肌質!!!

ここ2-3年間でむしろ若返っているくらいの勢いで若いんですけど…!!!

あまりにもどのMVも若いからずっと釘付けになっていて、

これは来月のコンサートでうちわ持つしかないのではと悟っていますw

言動も全然変わっていなくて尊い…!(ToT)

三宅健さんに堕ちるとは思っていなかった…と言いつつ向井康二さんが好きな時点でフラグ全然立ってますね…(笑)

 

 

久しぶりにずーーーーっとV6さん鑑賞して、

昔を思い出して懐かしんだり、新たな発見があったりと、

非常にエキサイティングな時間を過ごせました。

来月のコンサート楽しみすぎる〜〜〜〜〜〜><

 

 

P.S. 同日発売のバリハピも、もちろん買いましたよ(笑)

 

 

SUPER Very best(3枚組CD+DVD)(初回生産限定盤A)

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SUPER Very best(3枚組CD+DVD)(初回生産限定盤B)

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SUPER Very best(3枚組CD)

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今更ながら『ピンクとグレー』を読んだ。

今更すぎることが多すぎるのですが、やっとこさ

『ピンクとグレー』を読みました。

 

読み終わった直後の感想は、

想像以上にエグられた

です。

朝井リョウ氏の『何者』ほどのエグられ方ではないですが、

読みながら感情が沸々としているのを感じて、少なからずとも自分に響くものがあるんだろうなと思いました。

これが処女作かよ…まじかよ…シゲアキさんすげぇ…

 

完全に青学生の青学生による作品なのですが、

何せ私自身が渋谷という街に影響をもろ受けながら青春時代を過ごした身なので(青学生ではないです)、

登場する景色やキーワード、感覚がとてもヒットして、

懐かしさと共感と、だからこそ分かる虚しさがぐっと胸に突き刺さりました。

『ピンクとグレー』というタイトル然り、各章のタイトル然り、

どこかちょっとオシャレでしょ?みたいなセンスもすごく好きです。

各章のタイトルのドリンク、全部青山通り沿いで飲めるよねって(笑)

 

世代は朝井リョウ氏と一緒なので、自分が平成生まれのゆとり世代であることを痛感するのは朝井リョウ氏の作品の方ですが、

育ってきた街はシゲアキさんと同じなので、自分が東京生まれ東京育ちであることを認識するのはシゲアキさんの作品だなと。

そしてこの2人が今の自分の価値観を表現してくれているのかもなと感じました。

 

さて、この『ピンクとグレー』が来年映画化されるわけです。

中島裕翔さん主演で!!!(ここ大事)

中島裕翔さんがいかに「青学生」を演じるか、非常に楽しみです。絶対観ます。

 

いや〜〜〜それにしてもシゲアキさんの作品がここまで自分にしっくりくると思ってもみなかった…この夏最大の衝撃…(予定)

他の作品も追って読みます、そしてエグられてきます。

 

 

ピンクとグレー (角川文庫)

ピンクとグレー (角川文庫)

 
ピンクとグレー

ピンクとグレー

 

 

pinktogray.com

朝井リョウ作『武道館』を読んだ。

今年の誕生日に貰った唯一のプレゼント。それが、

朝井リョウ作『武道館』

武道館

武道館

 

 もともと朝井リョウ氏が好きですし、何ならガッツリ朝井リョウ世代ですし、

しかも内容が女性アイドルについてとのことで、もう読まないわけがありませんでした。

 

事前に知人から

「普通の人からすると『朝井リョウやっぱすげぇな』って思うだろうけど、ヲタクからすると『うん、そうだよね、知ってる』って感じる部分が多いよ」と聞いていたのですが、本当にまさしくそれで。

読んだ後のエグられ具合からすると『何者』の方が断然メンタルをズタズタにされますね…ただあまりにもあっさりしているが故の後味の悪さがあったのはとても良かったです、好きです朝井リョウ氏(突然の告白)

 

以下、思いのままにつらつらと。※ネタバレ含んでいます※

 

 

①「不特定多数の集団:N」の存在と大地くん

朝井リョウ氏の作品のどこが、私を含めた同世代の共感を得るのかを考えた時に、

「不特定多数の集団:N」

の描き方が非常に上手い点が挙げられると、個人的には思っています。

いつでも誰とでも繋がれるツールが散在し、名前も顔も知らない人と交流ができる時代。

不特定多数の集団とコミュニケーションが取れるということは、裏を返せば自分自身が不特定多数の集団の一員になれるということ。

つまり、

どんな人でもN分の1になれるし、N分の1であることを進んで利用することも可能

なんですよね。

だから「匿名」が成り立っているし、「匿名」は面白い。

『武道館』に登場するNEXT YOUのメンバーはこの事実と常に戦っています。

相手にするのはファンでも学校の友人でもなくて、もっと概念的なNという存在。

どこの誰だか分からない相手と戦う一方、自分のことをよく知る限られた人物を求めるようになります。

「不特定多数」の対偶は「特定少数」。「N:1」じゃなくて「1:1」の関係性。

この作品の主人公・愛子で言えば、それが大地くんでした。

それにしても、

200P以降の愛子と大地くんのシーン、まじで大地くんがいいヤツでかっこいいんですけど!?!?!?!?!?!?

ということが結局言いたかっただけです、すみません…m(_ _)m

 

 

②「現場」に足を運ぶ意味

愛子は幼い時に武道館で見た大地くんの剣道の大会の記憶をずっと覚えています。

そして、彼女がアイドルを目指し、アイドルとなり、アイドルを続けている原動力がここにあります。

彼女が見た武道館…そこに集まる人々は誰一人として舞台上の人々の不幸なんて願っていない。舞台上の人々の幸せを見たくてここに来ている。

あぁ、ヲタクが現場に足を運ぶのも、こういうことなんだろうなぁと実感しました。

みんな、舞台上にいるアイドルたちの幸せな姿を見たくて、現場に足を運ぶ。通い続ける。ただ、それだけのこと。

とっても単純で、でもとっても根本的な部分に改めて気付かされた気がします。

誹謗とか中傷とか、辛辣な言葉とか、見たくないけど、でも時には自分も言ってしまうけど、

それでもやっぱりアイドルの幸せな顔を見たいから。一緒に笑いたいから。

どんなに辛いことを周りから言われても応援し続けるのだなぁと思いました。

「現場」があるって素敵なことですね。

 

 

③アイドルとして「普通すぎる」主人公・愛子

個人的にさすがだな〜と感じたのが、主人公・愛子のキャラクター設定。

愛子は事務所上がりではない、一般応募で選ばれた女の子で。

波奈のように最年長で芸歴が長いわけではないし、碧のように外見的に目を引くわけではなく、

真由のようにバラエティ要素に長けているわけでもないし、るりかのように最年少甘えん坊キャラでもない。

ただ歌うことが好き、踊ることが好き。それだけ。

要は他のメンバーより何かに秀でているわけではない、常に2,3番手で中の上レベルの、アイドルとしてはいたって普通の女の子

なんですよね。

この特徴がない女の子を主人公に据えて、周りの一芸に秀でているメンバーとどのように関わっていくかが、読んでいて面白かったです。

特に碧との関わり合い方や距離の詰め方、気持ちの察し方は、高校生の女の子なら誰でも一度は経験したことがあるのではと思います。

結末があのように終わるのも、「普通すぎる」主人公にある意味ふさわしいと感じました。

 

 

④とにかく切ない

最後に何ゆーてんだこいつみたいなこと言いますが、

とにかく切ない!!!これに尽きる!!!

アイドルとは?人生とは?

数々訪れる分岐点で各々が各々の考えのもとに、自分の答えを選択しようとし、もがき苦しみます。

その姿がほーーーーーーんとに切なくて切なくて(ToT)(ToT)(ToT)

いけないと分かっててもそっちを選んでしまう。理性と感情に揺れ動かされる。

正しいこととは?アイドルとして求められるあるべき姿とは?

自問自答を繰り返し涙を流す彼女たちの様子に、度々号泣していました。

いろんなことを考えながら読み進めていましたが、読了後の最初の感想は

あーーーーーー切ねえーーーーーーー!!!!!

これでした(笑)

 

 

先日の「タイプライターズ」という特番にて、朝井リョウ氏が「今の時代のアイドルは地球外生命体のような位置づけにある」的なニュアンスの発言をなさっていて。

この作品の中でもこのことを「異物」という表現で扱っています。

朝井リョウ氏自体、女性アイドルが好きですし、それこそASAYAN時代のモー娘。から見ていらっしゃる方なので、そのような方が今のアイドルをこう捉えていることが、個人的にとても興味深かったです。

アイドルって考えを巡らせれば巡らせるほど奥が深いですし、その分良いこと悪いこと両方見えてくるので、

純粋に目の前の光景を楽しむ時、アイドルとは何か?という永遠の命題について考える時、

どちらも楽しみながらヲタク続けていきたいです。…という単なる意思確認でした(笑)

 

 

☆おまけ

アイドルについて語る上で「男女の違い」は考えに入れなければならない大事な要素の1つだと思っています。

『武道館』の感想として盛り込むべき項目であることは理解していますが、

ここに触れると話が更に長くなるのと、ある程度個人的には結論が見えていて、その結論が現状ではどうすることもできない内容なので、今回は割愛させていただきました。

またどこかで機会があれば…